ubuntuにWowzaMediaServerをインストール(1)

WowzaMediaServerの再インストール
WowzaMediaServer・ストリーミングサーバHDDの破壊から復旧までの記録
仙人温泉に小屋開けに出かけている最中にサーバ一台が死亡した。正確に言うと完全にダウンした状態ではなかったが時々ガー、ガーと機械的異音を発していたので妻も異状に気付いて電話してきた。帰って立ち上げ直すと全く立ち上がらなくなった。HDDの障害であることは明らかだったので予備に置いておいたHDDを付けて再インストールすることにした。RAIDならというところだがRAIDは構成していなかった。つまり他人のデータが載っている訳ではないのでそこまでする必要はないだろうとのかんがえだったのだ。ところが結構込み入った設定をしていたため完全には元に戻らなくなった。どこにどんな設定をしたかを覚えていないのだ。

とりあえず、WowzaMediaServerで配信するところまでを急いで行ったのだが、ここまででも思い出しながらだと半日以上かかったので今後はインストール記録を残しておくことにする。

WowzaMediaServerのインストールと言うことで一応公開してもいいかと思い、公開することにしました。
作業順に書いてあります。参考になる方がいましたら幸いです。
手順毎の詳しい説明は省いてあります。

ubuntu 10.04 Server をCDからインストールした後の処理 2011.6.28
もうすこし丁寧に書いておきたいと思います。2011.7.24


(CUI 環境からGUIの導入)

ichibanboshi@papillon-ag:~$ sudo apt-get install ubuntu-desktop デスクトップ環境インストール

ichibanboshi@papillon-ag:~$ sudo apt-get install ubuntu-desktop-ja 日本語環境のインストール

ichibanboshi@papillon-ag:~$ sudo apt-get upgrade  アップグレード

ichibanboshi@papillon-ag:~$ sudo passwd root  rootでログインを可能にする。WowzaMediaServerはインストールにroot権限が必要なため。

ichibanboshi@papillon-ag:~$ sudo apt-get install ibus-mozc   日本語入力環境のインストール


/ubuntu serverのディストリビューショングレードを11.04に上げる。その際にリポジトリーファイルが破壊された。/

ichibanboshi@papillon-ag:~$ sudo apt-get install -f  破壊されたリポジトリの修復


/root権限で実行/

root@papillon-ag:~# /etc/init.d/vsftpd restart  /etc/vsftpd.confを書き替えて再スタート

root@papillon-ag:~# ifdown eth0;ifup eth0   /etc/network/interfacesの書き換えに伴う再スタート

   interfacesファイルの書き替えよりもルータにてMACアドレスを指定してアドレス設定した方が簡単。 つまり、サーバー側ではautoにしておく。


/apache2の設定/

root@papillon-ag:~# cd /etc/apache2/

root@papillon-ag:~# cp ./sites-available/default ./sites-available/papillon-ag   defaultファイルをpapillon-agにコピー、コピーした内容を書き変える。

root@papillon-ag:~# a2ensite papillon-ag    papillon-agを有効にする。

root@papillon-ag:~# a2dissite   defaultを無効化する。

root@papillon-ag:~# /etc/init.d/apache2 reload  ファイルのリロード

root@papillon-ag:~# /etc/init.d/apache2 restart  apache2の再スタート

root@papillon-ag:~# /etc/init.d/apache2 reload  papillon-agの設定ファイルを書き加えてリロード(管理サイトを設定)

root@papillon-ag:~# /etc/init.d/apache2 restart  apache2の再スタート


/WowzaMediaServerのインストール/

WowzaMediaServerのインストールはroot権限が必要である。

実際にはwebサーバ(apache2)が動作していることが前提条件、そうでないとインターネットで配信できない。

よって、apache2のインストールを先に行う。


root@papillon-ag:~# apt-get install sun-java6-jdk  まず、インストール前にJAVAをインストールしておく。リポジトリを追加しないとインストール出来ない場合がある。

root@papillon-ag:~# cd Downloads  WowzaMediaServerをダウンロードしてダウンロードしたディレクトリに移動

root@papillon-ag:~# chmod +x WowzaMediaServer-2.2.4.deb.bin  実行権限を与える。

root@papillon-ag:~# ./WowzaMediaServer-2.2.4.deb.bin  インストール。

root@papillon-ag:~# cd /usr/local/WowzaMediaServer/bin  インストールされたbinに移動する。

root@papillon-ag:~# ./startup.sh   使用ライセンスキーの入力を行う。

   JAVAがインストールされていないとストップする、と知っててもやっちゃうんだよね。


/テストする/

root@papillon-ag:~# cd /usr/local/WowzaMediaServer-2.2.4/examples   サンプルエリアにてテストする。

root@papillon-ag:~# ./installall.sh 

root@papillon-ag:~# cd SimpleVideoStreaming

root@papillon-ag:~# ./install.sh  サンプルエリアにあるテスト用htmlを立ち上げると起動していることを確認する。

ここまで行った段階で、PCからインターネット経由でテストする。


/実行エリアの作成/

root@papillon-ag:~# cd applications  アプリケーションエリアに移り、新しいフォルダを作成する。

root@papillon-ag:~# mkdir simplevideostreaming   この場合は simplevideostreamingを作成する。


/Serviceに登録し自動実行/

root@papillon-ag:~# apt-get install sysv-rc-conf    テストが上手くいった段階でサービス制御ユーティリティのインストール

root@papillon-ag:~# sysv-rc-conf    サービス制御ユーティリティの起動
                   WowzaMediaServerを2345で自動起動するようにセット、ubuntuはchkconfigが使えない。

とりあえずこれでオンデマンドストリーミング用データを[install-dir]/content/に載せるとストリーミングサーバとして機能する。
しかし、これはディフォルトの設定であり、ユーザエリア内にコンテンツデータを置きたい場合には次のように設定する。


/コンテンツ置き場設定(ゆーざーえりあ)/

①まず、

root@papillon-ag:~# cd /usr/local/WowzaMediaServer-2.2.4/aplications アプリケーションエリアに移る。

ストリーミングに使用する名前を決めて、ディレクトリーを作る。

root@papillon-ag:~# mkdir katsuno_tv とする。(aplicationsディレクトリー内でっせ!)

②次にコンフィギュレーション・デイレクトリーに移って

root@papillon-ag:~# cd /usr/local/WowzaMediaServer-2.2.4/conf として、上で作ったアプリケーション名と同じ名前のディレクトリーをconf内に作る。

root@papillon-ag:~# mkdir katsuno_tv (confディレクトリー内でっせ!)

つづいて、confディレクトリーにディフォルトで置いてある、Aplication.xmlファイルを、今作ったディレクトリーにコピーしてその内容を自分のサーバーのユーザエリア用に書き換える。

書き換える箇所は一箇所でいい。


default
${com.wowza.wms.context.VHostConfigHome}/content
${com.wowza.wms.context.VHostConfigHome}/keys




赤字の箇所を実際にコンテンツを置きたいデイレクトリーを指定してやる。
書き換えるとこうだ。


default
/home/katsuno/katsuno_tv/content
${com.wowza.wms.context.VHostConfigHome}/keys




これでWowzaMediaServerをリスタートしてやる。

root@papillon-ag:~# /etc/init.d/WowzaMediaServer restart

このコンテンツを置く場所はどこでもいいんだけどブラウザで直接アクセス出来ない場所がいいね。public_htmlとかhtdocsの下に置いてたら、直接コンテンツにアクセスがあったらプログレッシブのダウンロードを起こす。つまりwebコンテンツとは切り離しておく。
これで一通りOKです。

/ストリーミングプレーヤーについて/
WowzaMediaServerについてくるプレーヤーを先ず試してサーバーが正常に稼動するかチェックする。
こんな感じ再生できる。

コンテンツの設定は画面上から可能となっている。
ストリーミング用のプレーヤーの代表は、jwplayer、flowplayerの二つだろう。
どちらもプラグインが豊富にある。
設定方法については、それぞれのサイトに詳しく記載されています。
商用以外はただですね。

先ほどのkatsuno_tvにコンテンツを載せて、jwplayerで設定するのは次のようになる。

'file': 'sample.mp4',(コンテンツのファイル名)
'streamer': 'rtmp://papillon-ag.homeip.net/katsuno_tv',(アプリケーション名、ディレクトリ名でない事に注意)

詳しくはjwplayerのサイトをご覧になって下さい。
こちらに私のサイトのサンプルを置いておきます。いずれ削除いたします。

WowzaMediaServerのマニュアルは非常に親切に書かれています。
ユーザーズガイドも素晴らしいと思いますね。